【サッカーの本質】「うまさ」よりも「怖さ」を。子供たちに伝えたい勝利の鉄則

こんにちは、 指導者を始めて約20年。これまでに多くの子供たちと向き合ってきましたが、時々、私たちがつい忘れがちになってしまう「サッカーの本質」について、今日は改めて整理してみたいと思います。 戦術や小技も大切ですが、その前に、私たちは子供たちに「このスポーツの正体」を正しく伝えられているでしょうか。

この記事のポイント
  • 本質の追求: サッカーは「ゴールを奪い、守る」スポーツ。戦術は手段。
  • 隙を突く意識: 「ずるい」と言われるプレーこそが、隙を見逃さない正しい判断。
  • 守備責任の明確化: 簡単に打たれるのは守備のミス。意識を変えれば1対1の強度は上がる。
  • 怖さの重要性: 「いつ打つかわからない」という脅威が、攻撃と守備双方の技術を向上させる。

サッカーの本質は「ゴールの奪い合い」でしかない

サッカーというスポーツは、驚くほどシンプルです。

  • ゴールを入れる
  • ゴールを守る

この2つがすべてです。そしてスポーツである以上、勝負がつきます。「相手より多く点を取り、相手に点を取らせない」。この絶対不可欠な目的を忘れて、形だけの戦術(型)に子供たちをはめ込もうとすると、どうしても「勝てないチーム」になってしまいます。

「ずるい」は最高の褒め言葉。ゴールが空けば狙うのが正解

練習中、例えば1対1でゴールがガラ空きの時、子供がスッとシュートを打つと、周りから「ずるい!」「ちゃんと抜いてから行けよ!」なんて声が上がることがあります。 しかし、私はその時、シュートを打った子を全力で褒めます。 「よく見てたね!それが正解だよ」と。 なぜなら、ゴールが空いているのに打たないのは、サッカーの本質から外れているからです。抜き切らなくても、ボール1個分のコースが開けばシュートを打つ。この「隙を見逃さない姿勢」こそが、試合で最も相手に脅威を与えるのです。

「打たせた方が悪い」守備の意識がレベルを劇的に変える

「あんなの誰でも取れるじゃん」と不満を漏らす子供たちには、こう伝えます。 「じゃあ、なんで打たせたの?」 ゴールをガラ空きにしている時点で、守備側の負けです。

  • コースに入っているか?
  • シュートを打たせない間合いまで寄せているか?
  • ボールを奪う覚悟があるか?

「打たれて当然」の状態を作ってしまった守備の甘さを指摘することで、子供たちの守備意識は劇的に変わります。「空けていたら打たれる」という危機感が、寄せの強度を高め、1対1のレベルを底上げするのです。

「うまい選手」より「怖い選手」を目指せ

守備のレベルが上がれば、攻撃側はもっと工夫が必要になります。そこで初めて、キックフェイントや切り返しといった「技術」が、生きた道具として輝き始めます。 私が一番怖いと思う選手は、単にドリブルがうまい選手ではなく、**「隙あらばいつでも打ってくる選手」**です。 「どうせ抜いてくるだろう」と思われるよりも、「いつ打たれるかわからない」と思わせる怖さ。この「怖さ」があって初めて、本当の意味での技術向上が見込めるのだと確信しています。


まとめ:まずは「ゴールを見る」ことから

「なぜうちのチームは点が取れないのか?」 その答えは意外とシンプルで、**「ゴールを見ていないから」**かもしれません。 技術を教える前に、まずはゴールへの執着心を。守備の甘さを、ゴールを狙う厳しさで教えていくこと。 この本質をぶらさずに、これからも子供たちと一緒に成長していきたいと思います。

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